ゲーセンで起きたちょっといい話スレ 第7章

 
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gecen/1142827786/
 
 
258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:14:31 id:MoJavwovO
ここで小話を一つ。
とあるゲーセンで、某格ゲーをしている若者がいたんだ。
どうやら対戦中の模様。若者は勝った。
「今のどう思う?」振り向き様に俺に聞いて来た。
俺「今の人強いですねー」
若者「え?」
俺「今の人強いですねー」
若者「Can you speak English?」
俺「へ?」
若者「オレニホンゴヨクワカラナイ」
日本人そのものの顔をした若者は外国人だった。
 
 
259 :258:2007/04/17(火) 01:28:22 id:MoJavwovO
若者は格ゲーの上手い人間で、連勝数は増えて行った。
ここからの若者の言葉は全て英語
若者「対戦しよう」
俺「いいですよ」
初心者な俺は当然負けて、しばらくそれを繰り返した。
若者「君何歳?」
俺「18です」
若者「おお、とても若いな!!俺は23だよ」
俺「どこの国からいらしたのですか?」
若者「オーストラリアだよ」
俺「日本とオーストラリアはどっちが好き?」
若者「日本にもオーストラリアにもいい所が沢山あって選べないよ」
中学生の頃から相当な英語嫌いな俺はこの程度の話しか出来なかった。
 
 
260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 01:53:07 id:MoJavwovO
ごめんsage忘れたorz
若者とぎこちない会話を楽しんだ後、さっきまでやってた格ゲーを教わった。
リアル工房だった俺は若者にゲームのコツを教わってすぐに
門限が来てしまった。
駅まで一緒に若者と帰った。
俺は若者の屈託のなさが気に入って、どんどんその若者と
会話がしたくなって、苦手の英語を必死に勉強した。英語の成績は伸び、この春第一志望の
大学に合格する事ができた。それまでの俺はろくに勉強もせず、
無気力な毎日を送るだけの日々を過ごしていた。若者は俺の
人生の重要なターニングポイントを与えてくれた。俺は第一志望合格を
伝えるべくゲーセンに足を運んだが、若者はずっと現れない。
もう帰国してしまったのかもしれない。
でも、俺は心から若者に伝えたい。
「ありがとう」と。
 
 
 
もう見なくなってしまったあの若者。まだどこかで
あのゲームをやっているのかな。
 
  

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